




そうめんづくりに欠かせない自然の恵
揖保川の清流、赤穂の塩、黄金色に輝く小麦。
播州はやわらかい陽光にめぐまれた、手延べそうめんのふるさとです。丹精込めてつくられる手延べそうめんは、全国の皆様に愛され続けています。
播州のそうめんづくりの始まり
播州地区でのそうめんの生産の歴史は古く、斑鳩寺(揖保郡太子町)の古文書「鵤庄引付」(1418年)に"サウメン"の記述、伊和神社(宍粟市一宮町)社殿造営の祝言に"そうめん"を使う(1461年)等に記録が見られます。播州でそうめんづくりが本格的になったのは、江戸時代の安永頃(1771年〜1780年)だと考えられ、当時は龍野藩の「許可業種」として奨励されていたようです。また伝統の「揖保乃糸」の産地化は、龍野藩が著名な産物の保護育成を始めた文化年間頃(1804年〜1818年)からだと考えられます。
揖保乃糸の製法
小麦粉に水、塩を加え、よくこねて麺の生地をつくり、じっくりと時間をかけて引き延ばし1本のそうめんに仕上げていくという、播州地方に600年続く伝統的な製法で今もなお作られています。
麺生地は、強引に一度に細く引き延ばそうとすると切れてしまいます。
無理なく、よりをかけながら、延ばせる程度だけ引き延ばし、寝かし時間を十分とり、また延ばせるだけ延ばしてつくられます。ねかしと延ばしの工程を繰り返して丹念につくられ、出来上がるまで2昼夜36時間を要します


帯一束ずつ帯に生産者番号を刻印します。
製品検査一束ずつ帯に生産者番号を刻印します。

検査指導員による検査に合格した製品だけに検査証が貼られ「揖保乃糸」となります。
倉庫



製品は全て専用倉庫で保管します。
天井、側壁は二重構造で、壁間の空気をゆっくり抜くことで循環させ、自然な熟成保管環境を実現する当組合専用保管倉庫です。温湿度管理をし、出荷まで製品の品質管理を行ます。またトレサビリティ機能を備え、出荷後も製品情報管理を行います。
直営加工場一束ずつ帯に生産者番号を刻印します。
専用保管倉庫に保管されている原麺を袋包装商品に加工する直営加工場です。
麺水分を再計測後、麺の香り・麺線等を嗅覚・視覚で再度検品し、金属検出器、ウエィトチェッカー等、精密機械でさらに検品します。
商品情報データ収集後、専用保管倉庫で出荷まで保管します。
倉庫検査
専用保管倉庫で保管されている製品について、定期的に検査指導員による格付状況の二重検査を行います。